ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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僕のニンフェタミン・ボーイ



 地下の会場は異様な熱気に包まれていた。充満するアルコールと薬物の臭気は、フロアにひしめき合う観客を漏れなく酔わしている。いや、それだけではない。これから始まるショウへの期待は、例え酒やドラッグがなかったとしても人々は熱にうなされていただろう。
 フロアに対してやや広すぎると思われるステージには、派手に装飾されたツー・バス・ドラムを前面に押し出したドラム・キットをはじめ、巨大なスピーカの上に何段も重ね上げられたギター・アンプや、髑髏をあしらった鈍く光る銀色のマイクなど、重厚なヘヴィ・メタル音楽を十分に予想させる音響設備が用意されていた。冷たさを連想させる輝度のLED式サーチ・ライトがゆっくりと揺れており、すでに正気を失っている観衆やステージの袖にだらり垂らされた漆黒のカーテンを舐めるように照らしている。
 カイトはステージから一番離れた壁に背中を預けて、少し緊張した面持ちでショウが始まる時間を待っていた。何人かがカイトの前を通るたびに虚ろな目を向けたが、面倒事に巻き込まれる可能性を考慮して、努めてステージの方向に視線を固定し、目を合わせないようにした。難癖をつけて絡みついてくる輩に持ち金でもせびられるのはご免だ。もっとも、相手を満足せしめるほどの額は持ち合わせていないが。
 粘度の高い物質となってただよっていた観衆から、どよめきが起こった。会場全体がおもむろに暗転し、サーチ・ライトがステージ一点に集中した。ショウが始まるようだ。
 ステージにスモークが充満し、どこからともなくバンド・メンバーたちが現れ、会場は悲鳴のような歓声や指笛に沸いた。メンバーは全員が黒いレザー・ジャケットに身を包んでいる。肩やブーツからは、ワニの牙のような金属が突き出ている。モヒカンの髪型に、白粉をほどこした顔面は、主に目の周りが黒くメイク・アップされており、さながら棺桶から飛び出してきたピエロのようだ。
 ドラムスがスティックを高々と突き上げるや否や、スネア・ドラムに打ち付け、遅いビートのカウントを四つ刻んだ。そして演奏が始まった。人を惨殺できそうなほど尖ったデザインのエレキ・ギターを抱えた二人と、弦が6本も張られているベース・ギターを抱えた一人が、大げさな身振りでピックを掻き下ろした。通常のテンションから何音分もダウン・チューニングされた弦楽器がうなり、限界ぎりぎりまでオーバー・ドライヴしたディストーション・サウンドが、アンプを介して会場を重く揺さぶった。カイトは最初の一音で胸のあたりを大きく圧迫され、心臓をえぐられるような錯覚を覚えた。
 ゆっくりとしたテンポだが、ツイン・ギターの重厚なパワー・コードに塗り込まれた重々しいイントロダクションののち、おどろおどろしい化粧をした女性ヴォーカルが、バック・ミュージックに反する意外に透き通った歌声で詞を語り始めた。

  Lead to the river
  Midsummer, I waved
  A 'V' of black swans
  On with hope to the grave
  All through Red September
  With skies fire-paved
  I begged you appear
  Like a thorn for the holy ones

 続いて、男性ヴォーカルがマイクを引き継ぎ、ひねり出すようなデス・ヴォイスを披露した。括目し表情をゆがめ、マイクにかみつかんばかりに歌うその様は、命を削っているかのようだった。

  Cold was my soul
  Untold was the pain
  I faced when you left me
  A rose in the rain

 ここで会場がさらに湧き出した。ステージの天井から、音もなく純白の布が垂れ下がった。そしてその布には、華麗な踊り手がすがりついていた。踊り手はするすると器用に布にまとわりつきながら降下し、ステージの中央、女性ヴォーカルと男性ヴォーカルの間に着地した。
 踊り手は女性ではなかった。腰にフリルのついたベージュの下着をまとっているものの、胸は露になっている。そこに乳房はなかった。だが、その肢体はある種女性以上に妖艶だった。産毛の一本も見当たらない肌は、全身毒々しいファウンデーションに塗り固められているが、ほっそりとした腕と脚は、今にも折れそうな危うさに妖気を醸し出している。うっすらとくびれたウェストは、縦長の臍とその下部の秘所への興味をそそっている。そしてその容貌は、病的なまでに白く、美しかった。うっすらとふくれた頬の上に位置する双眸は、サナトリウム文学に描かれるほど大きく潤っており、そうでありながら希望を全て置き去ってしまう洞窟を連想させる深い黒だった。長い髪の毛はまとめられておらず、前方では眉を隠し、後方では背中に垂れていた。
「ミヤビ……!」
 その踊り手は、カイトが昨夜知り合った、今日で18歳になる黒髪の少年だった。

  So I swore to thy razor
  That never, enchained
  Would your dark nails of faith
  Be pushed through my veins again

 デス・メタル・バンドの演奏は続く。あるいは荘厳ともいえる重低音に合わせ、ミヤビは自らの身体を撫でるように手をくねらせ、観衆を扇情した。時折フロアに背中を向け、全身を余すところなく見せつけているかのようだった。

  Bared on your tomb
  I am a prayer for your loneliness
  And would you ever soon
  Come above unto me?
  For once upon a time
  From the binds of your lowliness
  I could always find
  The right slot for your sacred key…

 マイクは再び女性ヴォーカルに渡った。バス・ドラムが8分音符の連続音にかわり、それに合わせてエレキ・ギターは小刻みのブリッジ・ミュートを使ったリフレインに移行した。ここでミヤビはステージの最前部で膝をつき、片手で下着のフリルをまくりあげた。もう片方の手ではビートに合わせて胸の辺りをまさぐり、性感帯にあたるたびに大げさに身を痙攣させた。下着はビキニのようになっており、その奥は既に勃起していた。彼は布越しにそれを見せつけるかのように、腰を大きく突き出していた。
 下着の上から撫でつけると、その形がいっそう露になった。溢れてしまいそうなほど硬化している実態が容易に想像できる。それは一種の矛盾だった。紛れもなくステージ上の少年は、今「女」として観客を煽り立て、自らが犯されることを望んでいる。彼の手によって乳首を刺激することで、彼は乳首を舌で愛撫されるSCENEを想像し、下腹の奥深くをくねらせ、男の侵入を欲求している。しかしその前衛はあくまでオスとしての情欲を示している。カイトはその二面性に脳内を溶かされるように感じた。この少年を滅茶苦茶に犯したい。もう一度、昨夜のように。この少年が無茶苦茶に愛おしかった。彼は「女」でありながら、あくまで少年なのである。つまり少年でありながら少年でない、にわかには理解しがたい事情に拘泥するほど、彼を美しいと思った。

  Six feet deep is the incision
  In my heart, that barless prison
  Discolours all with tunnel vision
  Sunsetter
  Nymphetamine
  Sick and weak from my condition
  This lust, a vampyric addiction
  To her alone in full submission
  None better
  Nymphetamine

 楽曲はコーラスに突入した。ドラムスは打って変わってフォー・ビートをテンポよく刻み始め、エレキ・ギターのうち一人はメロディアスな単音リフレインを奏で始めた。バンド・メンバー全員がビートに合わせて頭を振り、各々の長髪がステージ上を踊った。男性ヴォーカルはいよいよデス・ヴォイスに憎しみを込め、歌詞一つひとつを吐き出すように叫んだ。ミヤビはオナニーの手を速めた。観衆も熱気を増した。

  Ah, Nymphetamine, nymphetamine
  Ah, Nymphetamine boy
  Ah, Nymphetamine, nymphetamine
  Ah, My nymphetamine boy

 コーラスが終わると、壁時計の横揺れを思わせるビートに戻った。ミヤビはビートに合わせ体を揺らせた。恍惚とした表情で口を開け、声にならない声で何かを呟いている。それはオーガズムを求めているようでもあった。

  Fold to my arms
  Hold their mesmeric sway
  And dance out to the moon
  As we did in those golden days

  Christening stars
  I remember the way
  We were needle and spoon
  Mislaid in the burning hay

 ミヤビはステージ中央の布に戻り、再び宙に浮いた。空中で布にまとわりつき、ポール・ダンスの要領で様々なポーズをとってみせた。その一つひとつが、見事に少年の官能をあらわしていた。逆立ちの状態で黒い髪の毛がぱさりと床に向けて開けたとき、カイトは息を飲んだ。自分自身が興奮をあらわにしていることは、下半身で感じた。

  Bared on your tomb
  I am a prayer for your loneliness
  And would you ever soon
  Come above unto me?
  For once upon a time
  From the binds of your holiness
  I could always find
  The right slot for your sacred key

 妖しくくねる肢体、誘うように振れる臀部に見とれていたカイトは、いつの間にか布の中央部に輪が結ばれていることにふと気づいた。次の瞬間、周囲の観客を押しのけ、ステージに近づこうともがいた。

  Six feet deep is the incision
  In my heart, that barless prison
  Discolours all with tunnel vision
  Sunsetter
  Nymphetamine
  Sick and weak from my condition
  This lust, a vampyric addiction
  To her alone in full submission
  None better
  Nymphetamine

 二度目のコーラスは、心なしか一度目よりも激しく感じられた。バンド・メンバーたちは勢いづき、さらに大振りにヘッド・バンギングをしていた。ミヤビも恍惚とした表情をさらに上気させ、大きな目を細めて布に身体をこすりつけるように踊り狂った。
 コーラスの後半ではいよいよツー・バス・ドラムが16ビートを金繰りだし、会場全体を切り刻むようだった。ミヤビはさらに激しく布にしがみつき、オーガズムに耐えるような表情を見せ、叫び声をあげる素振りを見せた。

  Sunsetter
  Nymphetamine

 カイトに押しのけられた観客は激昂し、カイトを捕らえカウンター・パンチを与えた。血しぶきを散らしてフロアに倒れたカイトに、無数の熱狂した足が襲い掛かった。カイトは構わず立ち上がり、なおもステージに向かった。

  None better
  Nymphetamine

「駄目だ!」
 叫びながらカイトは自らの血を味わった。断続的な激しいビートに、観衆はこれ以上ないほど盛り上がっていた。そこここで興奮した客同士の暴動が起きているが、おおむね全員の目はステージ上の少年の死を貪欲に求めていた。彼が死という最後にして最高の美をまとい、美少年となる瞬間を求めていた。ドラムス、ベース、ギター、女性ヴォーガル、男性ヴォーカル、そして観衆の激しい叫び声が地下を震わせた。
 ミヤビは布の輪に自らの首をかけた。

  Ah, Nymphetamine, nymphetamine
  Ah, Nymphetamine boy

 ミヤビの身体がステージの宙で揺れている。それは壁時計を連想させるように、ビートに合わせてゆっくりと横に揺れている。
「駄目だ!」
 ステージにたどり着いたカイトは、よじ登りミヤビの身体に手を伸ばそうとした。しかし、触れられるはずもなく怒り狂った観客に引きずりおろされ、暴行を受け続けた。
 カイトは殴られながら昨夜の情景のフラッシュ・バックを見ていた。服を脱がしたときに露になった病的なまでに白い肌。触れるほどに表情を隠す黒く長い髪。覗き込むほどに深い大きな双眸。撫でるほどにたわわな頬。つかむほどに細くすべらかな脚、腕。重ねるほどにやわらかい唇。一心にカイトの性器を頬張る口。しめつける後孔。突き上げるたびに上気する胸、娠、性器。熱く見つめる瞳。つながるほどに抱きしめた体躯。打ち付ける腰骨。湧き上がる情欲。ああ、ぶつけたい情欲。すりつけたい情欲。つきつけたい情欲。その中に。最後まで。全部。震えあがる。熱い。にじみ出る。息詰まる。ほとばしる。吹き出る。君へ。今から最も美しくなる君へ。今から死ぬ君へ。

  Ah, Nymphetamine, nymphetamine
  Ah, My nymphetamine boy

 ミヤビは笑っていた。彼自身が、貪欲に快楽を求めていた。身体は小刻みに震え、下着越しの勃起は衆目の前でひくついていた。
 クラッシュ・シンバルが鳴り響き、それぞれのギターとベースが最後の一音を掻き鳴らした瞬間、ミヤビの身体が大きく痙攣した。
 重い余韻を残しながら、演奏が終わった。観衆も一気に湧き上がり、拍手と指笛で激しくステージをたたえた。
 バンド・メンバーが足早に立ち去り、サーチ・ライトが少年の死体に集中した。鳴り止まない歓声は、布が天井から切り離され、重い音とともに死体が落下し、ステージが暗転する瞬間に最高潮へ達した。

「ああ……」
 観客たちはフィナーレに満足し、ぞろぞろとフロアを後にした。そこに残されたカイトはよろよろと立ちあがり、ステージに這い上がった。誰もいなくなったステージの上では、昨夜交わった少年が死んでいた。昨夜、絞め殺さんばかりにカイトを抱きしめてオーガズムに耐えていた少年は、その時以上に恍惚とした表情を浮かべて死んでいた。
「ああ……」
 ただただ美しかった。カイトは色を失った少年の唇に自らの唇を重ねた。そこには異臭がただよっていた。死体の排泄物、カイトの血の臭いに、少年の精液とカイトの精液の臭いが混じっていた。


Cradle of Filth - Nymphetamine Fix -
https://www.youtube.com/watch?v=6dW6aNAZGTM

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  1. 2017/04/11(火) 01:07:18|
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方向転換 + 近況報告

読者の皆さん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
イズコーです。

まず、最近どうしているかと言いますと。
前の記事でも書きましたように、就職活動中なのですが、そろそろ戦いも終盤です。
志望度がかなり高かった某鉄道会社や某自動車メーカーからは軒並みお祈りをいただく(つまり不採用)。
これにはかなりへこみました。
やはり文学部ということで、実用的なスキルを持ち合わせていないのです。
語学もあまり熱心ではなかったし…。
そこではやはり己の人間性で勝負するしかないわけですが、やはり大企業は人間性よりもスキルで人を選びがちです。
その企業が好き、というだけではなかなか採用してくれないようです。

それに比べ、比較的小さな企業は、スキル等は二の次に、まず人で選んでくれます。
いわゆるエントリーシートなどで会わずに選ぶのではなく、ひとまず学生と面接してみる。
そういうところでは力を発揮できたようで、比較的小さな企業数社から内定をいただくことができました。
その中でも自分のやりたいことや、企業の人との間に感じる縁を考えて、神戸に本社があるとある企業に決めてしまおうとしています。
自分の興味ややりたいことに理念が合致する企業なので、末永く働くことができると思います。

さて、これが就職活動の話でした。
続いて、このブログの方向性について。

このブログは、4月20日で開設7周年を迎えます。
早いですね。
読者の皆さんへの感謝は絶えません。
このブログでは、7年前から一貫してショタ小説、と題して文章を書いてきました。
初期のほうはとかく男子小中学生がセックスをしている話だとか、たまにセンチメンタルな話を書いたりしていました。
近頃では文学というものを意識した作品を書いていたつもりでした。

しかし、何事にも向き・不向きというものがあります。
稚拙な表現の文を書いておきながら文学などというのは、甚だかたはら痛い話なのであります。
僕自身、理想とする文にはまったく近づけていないことは自覚していました。
かといって、そこに近づくための努力に時間を割かず、惰性で下手な物語をしてきたわけです。
最近そのことに気づきまして、小説家を名乗るのは辞めることにしました。
冷静になって考えてみると、僕ごときが小説家だなんて、おこがましいですよね。
よく恥ずかしげもなく7年も続けてこれたものです。
これまで私の稚拙な文に付き合っていただき、申し訳ございませんでした。
それでも私の作品を良いと言っていただける方は何人かいらっしゃいましたので、感謝したいです。
今までありがとうございました。


とは言っても、このブログを閉鎖して文章を書くのを辞める、というわけではございません。
小説は書けないかわりに、美学的に論じることはできます。
ツイッターで僕をフォローしていただいている方はおわかりでしょうが、最近では少年愛だとか、美少年の定義だとか、そういった観念的な考察に力を入れています。
大学のほうでは常々論じる、ということを訓練してきたわけですから、こちらのほうが僕の身の丈に合っているのです。
詳しくは、左プラグインに新しく追加いたしましたツイッターのウィジェットをご覧ください。
このように、少年愛、およびショタコンを語る、という形で、今後は活動していきたいと考えています。
基本的にはツイッターのほうで好き勝手に思ったことを論じ、こちらのブログでたまにまとめ、エッセイのような形で発表するという形にします。
小説を書く、というおこがましいことはあまりしませんが、ふと見つけたシチュエーションを描写する、ということはあるかもしれません。

このブログの更新頻度はよりいっそう遅くなることになりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
通常はツイッターにいることになりますから、こちらのアカウント@iskoughをフォローしていただきますようお願いいたします。
また、ショタコン用アカウントをお持ちでない場合は、非公開リストに入れていただければ、たのフォロワーさんにばれることなく監視していただけるのではないでしょうか。


長くなりましたが、とりあえずこの辺で。
新年度となりましたが、これからもよろしくお願いします。
  1. 2014/04/09(水) 21:07:27|
  2. 雑記
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謹賀新年 + 近況報告

みなさん、あけましておめでとうございます。
イズコーでございます。
昨年中は相変わらずな更新頻度でしたが、足を運んでいただきありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、近況報告といたしましては。
12月に企業の採用活動が解禁されて以来、就活に明け暮れております。
まだまだ企業説明会に参加する程度ですが、早くも一次面接を課す企業もあり、なかなか忙しくしております。
執筆の方も学業のほうもしばし停滞したまま…。
それなりの企業に就職できればいいのですが。

近ごろはツイッターの方によく出没します。
前まではどうでもいいことばかり呟いていたのですが、最近になって興味深いツイートをするショタコンさんたちと繋がることでこちらも刺激を受け、少年、ショタ、美少年、ショタコンなどについて深く考察する機会が多くなったように思います。
特にショタコンそのものの儚さやむなしさ、文学性について呟くことが多いです。
少年愛という概念に対して美学的にアプローチすることができた、という意味では、2013年は大きな進歩だったのかもしれません。
興味がおありの方は、是非フォローしてください。

ネットラジオ、すなわちツイキャスのほうですが、年末年始はどたばたしているのでゆっくり配信できていません。
就活の合間を縫ってまた配信することもあると思いますので、そちらのほうもよろしくお願いします。

それでは、失礼します。
  1. 2014/01/04(土) 00:56:10|
  2. 雑記
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TwitCasting 配信履歴のご案内

当サイト管理人イズコーは、不定期的にTwitCasting(ツイキャス)を利用してネットラジオ的コンテンツを配信しています。小説の裏話や、ショタ・少年・美少年の美学、少年愛の文学などについて気まぐれに語っています。管理人ツイッターアカウント(@iskough)をフォローしていただくと、随時配信状況がわかります。

こちらの記事では、ツイッターアカウントをお持ちでない方、リアルタイムでの配信を聴き逃した方のために、これまでの放送の履歴を掲載しております。こちらはいつでもご視聴いただけますので、是非ご利用ください。

こちらにも履歴が掲載されています。
http://twitcasting.tv/iskough/show/


2013年11月18日配信 「ショタの文学」






2013年11月12日配信 「おすすめ本の紹介『絶対安全少年』」



2013年10月20日配信 「これまでのダイジェスト 少年、ショタ、美少年の定義」








2013年10月9日配信 「ショタコンになるきっかけ」






2013年10月6日配信 「「凪のあすから」について/二次元ショタの美学」



  1. 2013/11/20(水) 13:21:32|
  2. TwitCasting
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Jealousy

 台風が接近しているらしい。先ほどまで弱かった雨脚が次第に強くなり、室内に雨音が静かにこだまする。ああ、雨音が。雨音が記憶を呼び起こす。幼かった日のjealousyを。雨音の。ああ雨音の、かき乱す。戸惑う僕の、哀愁の。
 僕は遠い日を見る目で雨音を聴いた。そして僕にすがりつく少年の頭を撫でた。病的な美しさをたたえた美少年だ。少年は全裸だ。同じく僕も裸である。時は事後、射精後のけだるさに身を任す。少年の体は白い。そして細い。今にも折れてしまいそうな四肢。今にもひび割れてしまいそうな、繊細な肌。白粉を吹いたような白い頬。少年特有の丸みを帯びた頬。病的なほど大きな目。ぼさぼさと伸びた髪。ああ。彼は若い。しかし僕は行きずりの年増を抱いているような気でいる。散りゆく美少年。
 少年は身を起こし、僕の目を見た。病的なまでに大きな目。僕はその瞳の奥に名状しがたい懐かしさを覚えた。今にも消えてしまいそうな、仄かな思い出。脆く崩れやすい、繊細な記憶。少年の目は、蝋燭の灯のように揺らめいて。消えてしまいそうなほど、ほのめいて。僕はその消える瞬間を思う。仄かな美しさが、壊れるとき。白い頬に手を這わせ、唇を吸った。少年の唇は甘かった。再び少年は僕の膝にすがりつく。その骨張った手で僕の手を握りながら。

 僕は思い出す。幼き日々の、jealousyを。それは初恋。僕をいまだに縛る美少年。ああ、美少年よ。なぜ君は僕ではなく。僕ではない膝にすがりついたか。狂うほどに嫉妬して。僕の他に、僕ではなきに、すがってくれるな。己がやましさ、ため息ついて。彼の無邪気の恨めしき。無邪気は罪よ、美少年。僕だけを見よ、君だけ見るから。

 僕は膝にすがりつく少年の頭をそっと撫でた。虚偽の充足感を覚える。あの時の嫉妬が今、満たされているというのか。僕は少年との情事よりも今を愛しいと感じた。僕はただこの充足感を求めていたのではないだろうか。あの時、かの美少年は、僕に身を寄せなかった。たったそれだけで、僕はこれまで罪を重ねてきた。ああ、それだけのことなのだ。僕は人知れずこの少年との情事を後悔した。少年を犯す必要などなかったのだ。僕は雨音を聴きながら感傷に浸った。この少年はあの美少年の代わりなのだろうか。
 少年は再び起き上がり、僕の顔を見た。少年の顔は、病的なまでに白く、美しかった。少年は、今にも崩れ去ってしまいそうなまでに、脆かった。折れてしまいそうなほどの細い四肢。僕は彼の体に手を這わせた。病的なまで美しく、割れてしましまいそうな、大きな目。間もなく壊れてしまいそうなほど、儚い。
 大きな目。少年は虚空を見つめていた。そしてその大きな瞳をゆっくりと閉じた。
 僕はぞっとした。
 この少年はあの美少年の代わりなのだろうか。代わりでしかない。病的な美しさ。それは僕の記憶の脆さ。代わりは亡きものの代わり。あの美少年の美しさはすでに失われている。僕の美少年はもういない。すでに散りにし、永久の幻想。

テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/10/24(木) 02:38:22|
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プロフィール

イズコー

Author:イズコー
バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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The Puzzled Boy - 1
The Puzzled Boy - 2
The Puzzled Boy - 3
The Puzzled Boy - 4
The Puzzled Boy - 5
くらすめいと
二人占め
二人の帰り道
後輩とぼく
一夜限り
My Life is Not Beautiful
仮想現実
格調
風の噂
夏の夜の
呼ばい
待っていた夜更け1
待っていた夜更け2
私解・稚子草子(第五段)
魔性
とぶらひ
Not for Something
慰み
草枕
月光
あの日の水泳
兄弟
夏の孤独
マージナルの手
純淫
王家の砦
春の色
浴衣の少年
幻影
邂逅
奇妙な三人
夏の終わり
Jealousy

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