「あのさ」
拓郎がふと尋ねた。
「誰かからお前が俺のこと好きだって聞いたんだけど、冗談だろ?」
「マジだよ」
隣にあぐらをかいている優也はさらりとこともなげに応えた。
「………」
拓郎がしばし絶句した。
「で、でもさ、普通男は女を好きになるんじゃないのか?」
「うん。でも僕は普通じゃないんだよ」
「ほ、ホモってやつ?」
優也は大きく頷いた。拓郎は再び沈黙した。 ややあって、拓郎は好奇心から聞いてみた。
「好きな人とはエッチするんだろ? でも男同士ならできないんじゃ……」
「できるよ。知らないの?」
優也はなんでもないような顔で言った。
「でも……、エッチは男のチンコを女のまんこに入れてやるって兄貴が言ってたぞ。男にはまんこなんてないじゃないか」
「なんだったらやってみる?」
「……!」
拓郎は優也に言われるままカーペットの上に仰向けになり、膝を立てていた。 優也は拓郎の肛門に唾液をこれでもかと塗り付けている。二人とも下半身は裸だった。
「じゃあ、入れるよ?」
優也は勃起した自分の性器をつまみ、拓郎の肛門にあてがった。
「ふんっ!」
優也は思い切って性器を押し込めた。拓郎の目にじわりと涙が浮かぶ。
「い、痛い……」
「ごめんね。もっと優しくするから」
優也は慎重に性器を抜き出し、ぎりぎりのところで止めた。
「力を抜いて。だんだん気持ちよくなるから」
優也は再び腰を突き出した。拓郎の口からかすかに声が漏れる。 優也はこれ以上ないほどゆっくりとピストン運動を繰り返した。
「だめ、拓郎のそんな顔見てたら出ちゃう……」
拓郎は目をかたく閉じてカーペットに爪を立てていた。
「は……」
優也は性器を抜き取り、自らの唾液で光る性器を擦った。やがて拓郎の腹部に白濁の液が飛び散った。
「痛かった?」
拓郎は無言で頷いた。
「でもね、何回もやってたら気持ちよくなるよ。僕が慣れさせてあげる」
拓郎はなぜか、顔を覗き込む優也の大きな目を直視できなかった。
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- 2009/06/25(木) 22:51:01|
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「んっ!」
肇は思わず声を漏らしてしまい、慌てて口を押さえた。耳をそばだて、隣室の両親の寝息がまだ聞こえていることを確かめた。 安全を確認すると、肇はまた布団の中に手を戻した。仰向けで膝を立てているので、掛け布団はこんもりと盛り上がっている。
「っ、」
布団の中の肇は、下半身だけパジャマを着ていなかった。そして、アナルには細めのバイブが刺さっていた。
「痛っ」
肇は幸彦の腕を強く握った。
「大丈夫?」
幸彦は肇の身体から少し離れた。肇は固く目を閉じながら頷いた。 幸彦はもう一度肇の体内への侵入を試みた。
「んあっ!」
肇は痛みに顔を歪めた。
「指も一本しか入らなかったからな……」
幸彦は自分のペニスをパンツに収め、肇のペニスを弄んだ。痛みに萎えていたペニスは、たちまち興奮をしめし、肇はあっけなく自らの腹部に射精した。 初めて迎えた二人でのベッドは、それきりだった。
肇はバイブに手を添え、ゆっくりとそれを押し込んだ。必要以上に塗りこんだローションが、かすかに水音をたてる。
「!」
肇は必死に片手で口を押さえた。布団の中はさらに熱気がこもる。 やがて痛みに耐えられず、バイブは五センチほど入ったところで止まった。
「はぁはぁはぁ」
肇はこれ以上ないほどゆっくりとバイブを抜き差しした。
「くっ!」
肇はさらに片手で勃起したペニスを握り、やがて射精した。
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- 2009/05/18(月) 18:23:50|
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「貴様が犯した罪は重い」
捜査官が貴族特有のローブを翻しながら取り調べ室の中を歩き回り、そして椅子に座った。
「十六歳と言えども、確実に十年は牢獄の中であろう」
捜査官の前には、机を挟んで一人の少年がうなだれた様子で座っていた。薄汚れた金髪が力なく顔を覆っている。
格子がはめられた窓の外には、夕日を浴びる城下町が広がっていた。国の中央にそびえ立つ王城からの景色は、やたらと綺麗だった。 少年は街で警察に捕まった後、その一角の取り調べ室に連行された。
「動機を推測しかねる」
捜査官は口の上に蓄えた髭を撫でつけながら言った。
「貴様も知っていたであろう。我が国では同性愛は禁止されているということを」
少年は小さく縮み上がった。
「貴様より三歳も幼い子供に手を施すとは……」
捜査官は戒めとも含み笑いともとれる表情をした。
「ルイス・ヒルトン。事に及んだ理由を言ってみたまえ」
「………」
ルイスと呼ばれた少年は顔を上げなかった。
「このウィルス卿を甘く見るでないぞ。私にかかった犯罪者に黙秘を通した者はいない」
「………」
ルイスは尚もうつむいたままだった。
「法律とはすなわち国王陛下の直々の命令。同性との情交は王への反逆だ。なのになぜ、貴様は人に見られかねん場所で少年と交わったのだ?」
「………」
ルイスは身動きひとつしない。
「どうしても吐かぬというのであれば仕方がない。法律では禁止となっているが、罪の追及に使ってはならないとはされていない」
ルイスはさっと顔を上げ、捜査官の顔を見た。それの表情は恐怖を含んでいた。 捜査官はにやりと笑った。
「服を脱げ」
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- 2009/05/03(日) 13:35:36|
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短編集「螺旋少年」のダウンロード販売をDiGiketにて開始いたしました。
詳しくは追記をご覧ください↓
[ダウンロード販売のお知らせ]の続きを読む
- 2009/03/19(木) 10:40:53|
- 雑記
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少年は椅子に腰掛けた僕にまたがっていた。少年は僕よりわずかに背が低いので、向かい合わせの格好では目の高さに彼のほっそりした顎が位置することになる。その口は時折何かを言っているように動いたが、声にはなっていなかった。少し目を上げると、紅潮した頬、通った鼻筋、虚無を見つめる澄んだ目、自ら発した蒸気で湿った髪が耽美を醸す。 僕と少年は、抽象的にも具象的にも「繋がって」いた。互いに全裸体が触れ合い、特に僕の性器は少年の体内を侵している。いや、この場合少年の体が僕の性器を誘い込んでいると言った方が適切かも知れない。 少年は僕の肩に両手を置いて軸とし、体を上下に運動させていた。潤滑液が結合を容易にする傍ら、興奮を掻き立てる音源ともなっていた。
「はっ、はっ」
運動のリズムに合わせたかすかな息音が、半ば開いた少年の口から漏れる。僕はそっと少年の白い体に触れた。筋肉が発達しきっていない、細い体だった。そのまま腕を回し、軽く少年を抱き締める形になる。背中の小さなタトゥーが、指に触れる。
「兄さん、よくなってきたでしょ……」
少年は耳もとで自分の体を買った男に囁きかけた。 実際僕の快感の度合いは、確実にはじめより高まっていた。少年の裸体を前にしても興奮を示さなかった僕の性器は、彼の巧みなフェラチオによってあっけなく天を指差した。さらに彼に導かれるまま行為に移ると、甘い感覚が勝手に身体中を我が物顔でのし歩き、僕自身を酔わせた。
「兄さん、いきそうなんでしょ。息が荒くなってきてるよ……」
僕が服を脱ぐ前に金を渡すと、それまで探るような、鋭い目をした無表情が一変し、良い香りのする毒を秘めた花のような、甘く危険な表情を見せた。 彼の身のこなしはまさに連戦錬磨の技を感じさせる。舐めるような愛撫、包み込むような舌使い、絶妙な腰の動き。僕は無条件で魅了された。
「んっ、んっ」
少年は僕の射精のタイミングに合わせ上下を徐々に早めた。僕はその少年の幼さが残る、というより幼い顔を見つめた。そして、一瞬その美しい蕾がぼやけ、白みがかかった。
「くっ!」
僕は少年の体内に、自らの精を放った。少年は尚も搾り取るように、僕の性器を締め上げ続けた。
「っ、流れ込んでくるっ、兄さんの精液……」
最後の言葉さうめき声に近かった。少年はその刹那、体を硬くした。そして、僕の腹部に熱いものを感じた。
「お前の人生は、美しいのか?」
少年は服を着る手を止めて、僕を見た。その目には、先ほどの鋭さが戻っていた。
「………」
少年は黙ったまま僕を観察した。 やがて、小さな声で答えた。
「ぼくの人生は、美しくなんかない」
わずかなそれを、自ら顧みる言葉は弱々しかった。
「あったの? 例のタトゥー」
やたらと光を反射する口紅の間から、感情のない声が問い掛けた。僕はうなずいた。ワゴン車の運転席に座った女は、そうと言いながら煙草に火を付けた。
「で、本当に助けるつもりなの?」
僕は答えないで、助手席から女が灰皿に灰を落とすのを眺めていた。
「あんた、他人の人生を変えられると思ってるの?」
女は忌々しげに窓から吸殻を捨てた。
「本人が美しくありたいと思うなら、いくらでも」
僕は副流煙を避けながら言った。女は呆れたように肩をすくめ、車を発進させた。
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- 2009/02/22(日) 14:06:57|
- 短編
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