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ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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第四部第一章

「バッター打ってこい!」
「セカンド、ボールファースト!」

とある日の、午後。
暖かな日差しの中、グラウンドには威勢のいい野球部員の声が響いていた。
市内の中学校。
土曜日のため、グラウンドでは野球部しか練習していない。
校舎内からは時折金管楽器の音が聞こえ、吹奏楽部も昼から練習していることが分かる。
体育館からは、バスケットシューズ特有のキュッキュッという音と重いボールが跳ねる音がする。
なんともない、普通の休日の学校の風景だった。

バックネットの際。
野球部顧問の先生が、バットを振り上げてノックをしている。
勢いよく打ち出されたボールは各ポジションの野手に飛び掛り、時には受け止められ、時には股をくぐって逃げてゆく。

「来い!」

サードを守る五十嵐龍一が、大声を張り上げた。
ランダムにノック打撃を打ち出していた顧問の先生は、龍一の声に反応して、三遊間に微妙なゴロを打ち出した。

「OK!」

龍一はすばやく反応し、ボールを取ろうと駆け出した。
しかし、ボールはちょうどショートを守る鈴木敏樹との間を駆け抜けた。
敏樹も瞬時に反応し、二人は交錯してしまった。

「ほら、もっと声を掛け合え!」

顧問の先生が怒鳴った。

「ごめんな」
「ううん、僕も」

敏樹は申し訳なさそうにしたが、龍一は彼の方をぽんと叩き、優しく微笑んだ。
二人は再びそれぞれのポジションに戻り、ノックを受けた。


夕方。
練習が終わり、部員たちは荷物置き場に引き上げた。
ワイワイと喋りながら、スパイクを履き替えたりなどして帰宅する準備をする。

「お疲れ様」
「あ、またね」

みんなが解散し始めたころ、龍一が敏樹に声をかけ、手を振った。
敏樹も手を振り替えした。
彼らは家の方向が違うため、いつも一緒には帰らない。

「敏樹、帰ろうぜ」

敏樹と家の方向が同じの数人が、なぜか呆けた感じの敏樹に言った。

「ごめん、先に帰ってて」

敏樹はトイレへ駆けて行った。


個室に入り、鍵をかける。
練習着のズボンのベルトとファスナーを解いた。
洋式の便器に、蓋の上から座った。
そして、パンツの裂け目から勃起したペニスを取り出した。
先ほどからはちきれそうだった。

「はぁ、はぁ」

敏樹はおもむろに立派に上を向いているペニスを握り、上下運動を始めた。
手の動きは早さを増していき、布がこすれる音がトイレにこだました。

「あ、あ……」

ペニスの先端からはカウパー氏液が溢れ出し、少し手に流れた。

――ううん、僕も――
――お疲れ様――

敏樹の頭の中には、龍一の声が旋回していた。
脳裏には、彼の優しい笑顔……。

「あぁ、龍一、好き!」

ペニスから勢いよく発射された白い液体は、個室の扉に音を立てて吹きついた。
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テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/02/08(金) 21:23:04|
  2. 第四部
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第二章

翌週の月曜日。
敏樹はいつもどおり登校した。
教室に入ると、すでに龍一は登校していた。
敏樹はすこし胸がドキドキした。
昨日のことがすこし恥ずかしい。
もちろん誰に見られたわけではないが。
龍一は、小学校からの親友という篠原信也と話している。
敏樹は少し嫉妬を覚えた。

――あの二人、仲いいよなぁ――

敏樹は二人に挨拶し、席に着いた。
始業まであと二分とない。
耳には二人の話し声がかすかに聞こえる。

敏樹が龍一に恋心を抱いたのは入学して間もなくのことだった。
敏樹が志望していた野球部に彼も入るつもりだということで、一緒に体験入部に行った。
その時にお互いのことを話し合い、仲良くなった。
彼は教室にいるときも優しいオーラが漂い、さわやかな感じは好印象。
明るく友達も多く、人当たりがいい。
体験入部が終わり、校門で別れて一人帰路についたき、彼を好きになっていたことに気付いた。

――男子を好きになったことはこれが初めてではない。
初恋は小学4年生の時だった。
当時同じクラスだった気の弱い男の子を、いじめから守り慰めてあげた。
彼は泣き続けたので、敏樹はそっと彼を抱きしめてあげた。
その時、恋という感情をはじめて理解した。
彼は私立中学に入学し、最近は会っていない。
小学6年生の時、初めて覚えたオナニーをした時も、思い浮かべたのは近所に住む一歳年上の中学生だった。
彼とは小さいころから遊んでもらっていた。
二人でプールに遊びに行ったときの、彼の競パン姿がエロティックで、脳裏から離れなかった。
気がつくとそれを思い出しながら自らを慰めていた。
精液が放たれた瞬間、頭の中に「好き」という文字が浮かんだ。
彼とはじゃれあって体を触りあったりもしていた。
オナニーを覚えてからは、意識的に彼の股間を触ってみたこともあった。
そしてその感触をおかずにまた自慰行為にふけったのだった。

始業のチャイムがなった。
放課後のクラブまであと6時間。
このごろは、毎日それだけを楽しみにしていた。
クラブ活動の時間が一番龍一の近くにいられる。
今では、頭の中は龍一でいっぱいだった。
クラブの着替えの時には彼の方に目がいってしまうし、ひそかに彼の裸が見れるプールの授業が始まるのを楽しみにしている。

彼の水着姿を想像すると、股間が硬くなってきた。
敏樹は少し戸惑いながら、それを握り、パンツの位置をずらして対処した。


それを、鋭くいやらしい目がとらえていた。


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テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/02/17(日) 23:37:15|
  2. 第四部
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第三章

チャイムが鳴り、一時間目の授業の終わりを告げた。
敏樹は席から立ち上がり、トイレに行こうとした。
休み時間に入ってもなお勃起し続ける股間をどうにかしないといけない。
その時、突然誰かに腕をつかまれた。

「わっ!?」

同じクラスの、畑本涼太だった。
彼は半ば強引に敏樹を引っ張り、教室の隅に連行した。

「な、なに?」

涼太はニヤけていた。
何も言わず、彼は敏樹の勃起したペニスをズボンの上から握った。

「あっ!」

敏樹は思わず小さく声を上げてしまった。

「なーに起たせてんだよ? エロいこと考えてたの?」

涼太は意地悪な笑みを含みながら言った。
彼は、背はさほど高くない、スポーツ狩りのやんちゃな男子だった。
小学校時代から手に負えない問題児で、よく先生を困らせていた。
しかし生徒の方には人気があり、友達も多い。
クラスでも盛り上げ役として好かれている。

「ずっと分かってたんだぜ?」

彼は敏樹の股間から手を離した。
ここまでは、小学校でもよくあったふざけ合いだった。
しかし、

「お前、五十嵐のこと好きなんだろう?」
「………!」

違った。




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  1. 2008/03/04(火) 20:09:22|
  2. 第四部
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第四章

それからというもの、敏樹は全く授業に集中できなかった。
涼太の視線が気になってしかたなかった。

昼休み。
敏樹は涼太を誰もいない踊り場に連れて行った。
そこは最上階から屋上へ上がる階段で、屋上への扉は施錠されているので誰もこない。

「なんで、僕が龍一のこと好きだとわかったの?」

敏樹は涼太を問い詰めた。

「そりゃあ、見ていればわかるよ。お前ずっと五十嵐の方をちらちら見てるじゃないか」

敏樹は、他の友達にもばれているのではないかと不安になった。

「他にもこのこと知ってる人いるかなぁ」
「さあな。とにかく俺はすぐに感づいたぜ。野球部でもべたべたしてるじゃんか」

敏樹はため息をついた。

「で、いつから好きなんだよ? 俺が見てる限りではずっと前からだけど?」
「……入学してからすぐ」
「やっぱりそうか。コクったりしないの?」

敏樹は驚いて顔を上げた。
涼太は依然、にやにやしている。

「……男が男にコクるって、変だと思わないの?」
「別にいいんじゃないの? ていうかお前みたいなやつと何人かネットで知り合ったし」

敏樹は安心した。
少なくとも、涼太はホモだの気持ち悪いだのと言いふらすような厄介なやつではないようだ。
しかし油断はできない。

「頼むから、このことは誰にも言わないでよ」
「言わねぇよ。むしろ協力してやるって」
「えっ……」
「何にもしなくて好きなだけだったら面白くないだろ?」
「うん……」

涼太はゲームを楽しんでいるような笑みを浮かべた。

「がんばってコクれって。俺が応援してやるからよ」
「うん、ありがとう……」

不安だらけだった。

テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/03/08(土) 20:42:30|
  2. 第四部
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第五章

野球部の練習が終わり、帰宅すると敏樹はすぐに部屋に閉じこもった。
鞄を乱雑に床に置き、学ランを机に放り出す。
ベッドに飛び乗るように横になると、おもむろにズボンのファスナーをおろした。
すでにいきり立ったペニスが、姿をあらわす。
敏樹は目を閉じ、淫らな棒を握った手を上下に動かしはじめた。

放課後の練習中のことだった。
一年生の部員はトレーニングのため、校舎の周りをひたすら走っていた。
先輩が課す厳しいメニューをこなし、わずかな休憩時間に彼らはベンチに座り込んだ。
龍一は相当疲れていたのか、たまたま隣に座った俊樹の肩にもたれるような姿勢になった。
龍一の方は特に意識せず、ただ単にじゃれるような感じだったかもしれない。
しかし、当の敏樹は休憩どころではなかった。
彼を抱きしめたい衝動にかられ、むくむくと膨れる股間を悟られないように苦労した。

「夕飯、できたわよ」

敏樹は母の声を無視した。
大好きな龍一が、身を寄せてくるなんて……。
相手はなんとも思っていないだろう。
しかし、俊樹にとっては転にも上るような気持ちだった。
もっと彼に触れたい。
もっと彼に近づきたい。
そんな思いが、俊樹を突き動かした。

「あっ、出るっ!」

思わず敏樹は声に出した。
添えた左手に、大量に白い液体が噴き出る。
体をびくつかせ、何度かに分けてすべてを放った。
彼はしばらく、ぼうっと天井を見つけながら横たわった。

不意に、ヴァイブレーションとともに派手な音楽が部屋に流れた。
敏樹はあわてて立ち上がり、机の携帯電話を取り上げた。
画面が、涼太からの着信を告げていた。

「……もしもし?」
『なんでそんなに声がエロいんだよ』

涼太が開口一番、こんなことを言った。

「えっ?」
『お前オナニーしてただろ?』
「してないよぉ」

敏樹は言いながらティッシュに左手を押し付けた。

『まぁそれはいいよ。ところでさ、お前どうやって五十嵐にコクる気?』
「どうやってって……、わからないよ」
『ダメだなぁ。そんなくらい考えとけよ』
「そんなこと言ったって……」
『仕方ないから俺が考えてやるよ。お前、あいつのメアド知ってるの?』
「知らない」
『何やってるんだよ。まずはそれからだって』
「……明日聞いてみる」
『そうしろそうしろ。俺がついてるから安心しろよ』
「うん……」

かくして、告白大作戦が始動した。



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  1. 2008/03/22(土) 21:30:27|
  2. 第四部
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第六章

翌日。
終業のチャイムが鳴った。
敏樹は涼太の方を見た。
涼太は「行け」という風に目配せした。
僕は頭の整理がつかないまま、席を立ち上がった。

龍一の席は僕よりも後ろだった。
彼は本を読んでいた。
そういえば、読書が好きなんだっけ。
たった10分の休み時間でも、彼は友達と話すより本を読んでいることの方が多いような気がする。
真剣な顔でページをめくる彼の姿に、俊樹は胸がキュンとした。
もう一度敏樹は涼太を見た。
少しじれったそうに、頷いて見せた。
敏樹も頷き返し、ゆっくりと龍一の席に近づいた。
敏樹にはこうして休み時間に龍一に近づくことが、なぜか恥ずかしく思った。
にぎやかな教室の生徒たちは、彼を気に留めたりしない。
でも、誰かにはやし立てられるような気がしてならなかった。
ありえないことなのだが。

「あの……、龍一?」
「ん? 何?」

敏樹は、読書を中断させる申し訳なさを押し切って龍一に声をかけた。
龍一は本から目を上げて敏樹を見た。
敏樹はまた、ドキっとしたのだった。

「えっと……、龍一のメアド教えてくれない?」
「あぁ、携帯は持ってないんだよね」

敏樹は困った。
涼太には龍一のメールアドレスを聞くように言われた。
しかし、中学生が携帯電話を持たないのも珍しくはない。
敏樹は助けを求めるように涼太の方を見た。
話の内容は聞こえる距離ではないはずなのだが、彼は手で電話をかけるしぐさをした。

「それじゃあさ、家の電話番号教えてくれない?」
「いいよ」

龍一はポケットからメモ帳を取り出し、一枚紙をやぶりとって番号を書いた。

「あ、ありがとう……」
「うん」

それを、俊樹はぎこちない動きで受け取った。
ミッションワン、成功。

席に戻った僕に、涼太が何気なく近づいてきた。
龍一は読書に戻っていた。

「うまくいったな。あいつが携帯持っていないなんて知らなかった」
「聞こえてたの?」
「見てたらだいたい分かるよ」
「そう……。次はどうしたらいいの?」
「次は電話して、デートに誘えよ」
「そんなぁ」
「野球部の中ではやりにくいだろ?」
「うん……」

女の子に告白するよりも、難しい気がする。

テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/03/27(木) 19:38:44|
  2. 第四部
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プロフィール

イズコー

Author:イズコー
バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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The Puzzled Boy - 2
The Puzzled Boy - 3
The Puzzled Boy - 4
The Puzzled Boy - 5
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後輩とぼく
一夜限り
My Life is Not Beautiful
仮想現実
格調
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夏の夜の
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私解・稚子草子(第五段)
魔性
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