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ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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魔性Ⅰ

「兄さん、どうですか?」
 どうと言われても分からない。頭と体が一致していないとはこのことだ。今自分の身体がどうされているのか、どうしてこんな状況におかれているのか、頭では一向に理解できない。
 今、僕は少年にフェラチオされている。時間は夜。場所はマンションの駐輪所。誰が来てもおかしくない。
 少年は口を精一杯開けて、僕の性器を頬張っている。先端が頬の内側に当たるたびに、感じたことのないような感覚が走る。それに比べて若干ざらざらした舌は、器用に僕の性器を這いまわっている。そして時々、少年が繰り出す吸引力がまた別の感覚をもたらす。、
「うっ……」
 少年は、性器の中でも特に敏感な部分を弄んだ。自分でも恥ずかしくなるような吐息が漏れる。
「気持ちいいですか?」
 少年は一度口から性器を吐き出し、両手で上下に動かした。すでに唾液の膜が張っているので、手ではない他のもので刺激されているような感覚だった。
 僕は脳内に快楽という名の麻薬が広がっているのを感じた。時期にこめかみの冷たい汗は蒸発した。

 魔性、という言葉は誰しもが知っている。だが、その意味を知っている人はどれほどいるだろうか。
 僕は数分前、その意味を体感した。
 初めは少女かと思った。流れるつややかな髪。なめらかな肌。後ろ姿からあふれ出るあどけなさ。細い首筋。すらりとした四肢。僕はその美しさに魅了された。顔を見てみたいと思った。
 そして「彼女」が振りかえり、顔が見えた時、僕はある種の衝撃を受けた。

 ――美しい、少年――

 正直言って、期待を裏切られた気はした。ところが、僕はなぜか納得した。美しい、という言葉が誰よりも彼にふさわしいと思えた。
 気づけば僕は少年に声をかけていた。口が勝手に動いたのだった。
 少年は僕を見て微笑んだ。有害な微笑みだった。
 そして僕はとんでもないことを要求していた。

 ゲイではなかったはずだ。おそらくバイでもない。ましてや屋外で行為に及ぶような趣味もない。
 しかし、その少年の性別や場所には関係なく、彼を自分のものにしたいという激しい感情がいつの間にか存在していた。理性が抑制する間もなく、僕は少年に報酬を約束し、股間を預けた。
「ああ……」
 少年は再び口内に僕の性器を運び、激しく前後に動かした。やがて、腰の奥からえもいえぬ感覚が押し寄せてきた。
 それを感じとってか、少年は唇にさらに力を入れた。
「っ!」
 僕の精子が少年の口の中に飛び散った。思わず少年の頭を強く抑えてしまった。
 少年は精液をすべて飲み干した。口から性器を抜く際に漏れた一部が、少年の唇から顎にかけて筋を引いていた。
「じゃあ、こっちもね」
 少年は口を手でぬぐうと、ハーフパンツとトランクスを下ろした。そして近くの自転車の荷台に手をかけ、腰をこちらに突き出した。
 僕は、あくまで僕の身体は、ためらうことなく再起した性器を彼の体内へ差し込んだ。
「あっ!」
 がたりと自転車が鳴った。少年の高く澄んだ喘ぎ声が僕の耳から脳へ伝わり、そして変換された信号が股間へと流れた。
 僕の本能が、腰をゆっくりと腰を動かせた。入り組んだ粘膜が僕の性器を包む。
 僕と少年の接合部から少年の腰にかけて、すらりとした女性的ともいえるカーブがそそる。顔もそうだが、こちらから見える後頭部さえも整っている。耳や首筋にかかっている髪が、少女にはない、少年らしい美しさを呈していた。いまだかつてこんな美学を見出したことはない。
 僕は腰を動かしながら、シャツの裾から手を入れた。しなやかな背中が隠れている。僕はそのまま手を進め、肩甲骨から肩、そして脇腹に触れた。腰の動きに合わせて揺れるそれらがすべて愛おしかった。
 僕は少年に折り重なり、首筋に鼻を当てた。美しい少年の香りがした。少年のシャツをまくりあげ、乳首をまさぐった。
「やぁ……」
 少年の香りが強くなった。僕はそれに突き動かされ、さらに腰の動きを強めた。
 少年の体内は温かかった。そして、すこぶる気持ちよかった。今まで経験したなによりもセンシャルだった。
「お尻で、イく……」
 僕は無我夢中で腰を振っていた。そして、果てはほどなくしてやってきた。
「ああ……」
 僕は少年の体内に再び射精した。僕の身体の震えと少年の身体の震えが重なり、空気を振動させていた。
 地面には少年の精液が散乱していた。

 十分だろうか。に十分だろうか。あるいは一時間だろうか。
 少年に紙幣を数枚握らせ、少年が立ち去った後、僕はその場に立ちすくんでいた。理性が戻ってきたころには月が南中していた。

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テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/04/23(金) 23:50:22|
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バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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