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ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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魔性Ⅳ

 事務所の中には、煙草の煙が立ち込めていた。バインダー越しに差し込み夕日がその厚い空気を暖めている。慣れていない者がこの部屋に入ると、たちまち咳き込んでしまうだろう。
 男が一人、革張りの高級そうな椅子に沈み込み、煙草を吹かしてさらに部屋の空気の密度を高めている。男は天井を何となく睨みながら、ゆっくりと唇の間から煙を吐き出していた。
 部屋のドアがノックされた。
「入れ」
 しわがれた声を確認して、数人が最敬礼して部屋に入ってきた。皆は一張羅を着込んでおり、やたらと目つきが鋭かった。
 男は椅子に座りながら、全員を見渡した。そして、その中で一番身長の低い者に目をとめた。
「今日の分を出せ」
 小さくすくみ上がりながら一歩前に出たのは、制服を着た少年だった。少年は恐る恐る男の前のデスクに近づき、数枚の紙幣を置いた。男は眉間に皺を寄せながら紙幣を数えた。少年は、おびえたように男を見つめていた。肩がかすかに震え、うつむきがちに男の次の言葉を待っていた。
「ご苦労」
 男は、受け取った紙幣のうちの一枚を少年に投げてよこした。少年は紙幣をポケットにねじ込み、逃げるように下がった。
「組長、そろそろヤクが切れるころだそうです」
 デスクに一番近い赤ネクタイの男が、組長と呼んだ男に言った。
「そうか。打ってやれ」
 赤ネクタイの男は一礼し、部下に目配せした。
 青いワイシャツの男が、懐から注射器を取り出した。そして少年の右腕をつかみ、乱暴に袖を捲りあげた。少年の表情と筋肉が固まる。
「力抜かねえか」
 男は少年の腕に注射器を突き刺した。
「っ……」
 少年は顔をしかめた。
「あ……」
 液体が注射されてゆくにつれて、頭を垂れていった。そして青いワイシャツの男が注射し切り腕を離すと、少年はその場に倒れこんでしまった。
 少年は浅い呼吸をしながら床に額をこすりつけていた。頬が紅潮し、じわりと汗がにじみ出ていた。さきほどまでのおびえたような様子はなくなり、どこか生ぬるい気配が少年から流れ出ていた。
「はぁ……あ……」
 少年は懸命に立ち上がろうとした。だが、力が入らないようで、床に這いつくばるばかりだった。男たちは少したじろいたようにその光景を見ていた。
「前より強くなっているな」
 組長が煤越しに少年の赤らんだ顔を眺めながら言った。
 少年はやっとのことで四つん這いになった。うつろな目で虚空を見ている。
「っ……」
 赤ネクタイの男が生唾を飲み込んだ。二、三度深呼吸をし、平静を保とうとしている。他の男たちも、妙にそわそわしていた。
「どうした?」
「いえ、組長、なんでもありません」
 赤ネクタイの男は慌てて弁解したが、組長は男を目を細めて見ていた。
「お前のような男にも効果が及んでいるのか……」
 組長は灰皿に煙草を押し付けた。
「お前にも試させてやろう」
「しかし……」
「構わん。いつものねぎらいだと思え」
 男は組長と少年を見比べた。
「ですが、皆が……」
 男は額の汗を袖で拭った。
「おい」
 組長が他の男たちを睨みつけた。他の男たちは、組長、少年、赤ネクタイの男を残して部屋を去った。
 少年は惚けた顔で男を見ていた。
「………」
 男はためらいながら少年の前に立ちはだかった。すると、少年は男のファスナーに手を伸ばし、男のすでにいきり立った勃起を取り出した。
「っ!」
 少年は大口を開け、男の勃起を飲み込んだ。熱をもった口内の粘膜で、男の敏感な器官を包み込む。熱い粘液が男の勃起を取り巻き、神経に強い信号を送る。細かい突起物を無数にもつ舌も、先端や側面を縦横無尽に行き来し、男の背筋をしびれさせた。
 汗を滴らせ、淀んだ目でフェラチオを続ける少年は、その姿自体が官能的だった。
「うぅ!」
 男は通常の数倍もの早さで限界を感じた。男は少年の口から抜き取り、床に少年を押し倒した。そして息を荒げ、勃起から少年の唾液とカウパー氏液を滴らせながら、少年のベルトを乱暴に外した。少年は全く抵抗することなく、男のなすがままとなっていた。
 やがて少年は片足にズボンとパンツを残し、下半身を裸にされた。男は一秒も惜しいかのように、少年の両脚の間に割り込んだ。
「ん……」
 男の勃起は、少年の体内に難なく侵入した。少年は背を反らせて、感覚的衝撃に耐えた。
 男の鼻には、少年の香りが迫っていた。むれたような汗の匂い、少年自身の勃起の先から漏れ出ている微量の精液の匂い、ストロークのたびに揺れる髪の匂い。すべてが麻薬となって男を酔わせた。男は少年にとらわれていたのだ。
「おお……!」
 男は狂ったように腰を振った。目の前に繰り広げられている少年の羞恥。さきほど繰り出された前戯もあいまって、すでに男は体の奥から湧き上がる何かに気づいていた。
「あぁ、や……、やだぁ!」
 少年は悲鳴を上げた。それは男の精神を舞い上がらせる最後の薬となった。
「くあっ!」
 男は少年の体の奥深くをめがけ、大量の精液を打ち放った。同時に、少年の勃起の先端から若い精液がほとばしった。
「ああ……」
 少年は床に爪をたててその瞬間に到達した。そしてそれが過ぎ去ったのち、肺がちぎれんばかりの息を床に吹きかけ、男が離れるのを待った。
 男は床に胡坐をかき、必死で息を整えようとしていた。

 組長は終始二人の行為を見つめていた。
 その顔に、表情はなかった。

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テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/05/29(土) 20:40:54|
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バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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