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ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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二人占め

「はぁ、疲れた」

 無機質なコンクリートがむき出しの廊下を、隆は「とぼとぼ」という音が聞こえてきそうなほど、疲れ切った足取りで歩いていた。サッカーのユニホームのまま、手に着替えが入ったビニル袋を持って。足にはいたスリッパが、古く薄汚れた絨毯を踏む。切れかかった蛍光灯は、危なっかしく点滅している。
 とある山間部に位置する、グランドと宿舎が一体になったスポーツセンター。隆のサッカーチームは、このセンターに三泊四日で合宿に来ていた。
 晩夏の太陽がじりじりと照りつける中、隆たちは丸々半日ボールを追いかけ続けた。普段から厳しいコーチが、合宿ともあって変にはりきり、さらにきついメニューを課していた。選手たちは文句をいう気力もなく、ただただ一日の終わりを待つだけだった。

 夕食も終わり、選手たちはそれぞれの部屋に帰った。入浴の時間は夕食前に設定されていたが、隆はすりむいた足を診てもらいに医務室に行っていたので、夕食後から就寝までのわずかな時間に風呂に入らざるを得なかった。
 隆は脱衣所のドアを開け、中に入った。てっきり全員夕食前に済ませていたと思っていたが、並べられたバスケットに一人分の衣服が入っていた。

「あれ、誰か入ってる……」

 意外だったので、隆は思わず口に出した。
 隆は誰だろうと思いながら、全裸になった。

 浴場のドアを開けると、蒸気が一斉に逃げだした。心地よい石鹸の匂いが隆を包む。
 お世辞にも綺麗とは言えない古ぼけた宿舎の割に、かなりの広さの浴場だった。湯気で浴場の奥が見えないくらいだった。
 隆は浴槽の淵にかがみ、ひとまずかけ湯で汗を流した。そして、ゆっくりと湯に体を沈めた。
 先ほどすりむいた傷がしみたが、心地よい熱さに全身の疲れが溶かされるかのようだった。
 隆は伸びをして、しばし疲れた体をいやした。そして、ふともう一人誰かがここにいるということを思い出した。
 隆は湯気の奥に目をこらした。誰かが鏡の前に座っている。よく見ると、それは同級生の和義だった。ポジションは違うが、結構仲はいい。
 こちらに背を向けているが、しかし様子がおかしかった。体を洗っているにしては、身動きをしていない。
 隆は浴槽から出て、和義のそばに寄った。

「和義……?」

 和義の横に回り込んだ隆は、彼の手が握っているものを見て絶句した。

「……!」

 和義は驚いて、小さく悲鳴を上げた。
 和義は、この広い浴場でオナニーをしていたのだった。まだ完全に成長しきっていない勃起は、赤く上を向いている。和義はそれを握ったまま、泣きそうな顔で隆を見つめていた。

「あ、あ……」

 和義はごにょごにょと言い訳らしきことを言ったが、よく聞き取れなかった。どうやら隆が入ってきたことに気付かなかったらしい。

「あの、その……」

 隆は驚いていた。突如同級生のオナニーを目の当たりにして、どう言えば分らなかった。
 しかし確かなことは、それを見て興奮を覚えたということだった。腰に巻いたタオルの股間部が、わずかに膨らんでいる。隆は自分でもまさか、と思った。しかし、普段は大人しく小柄な和義の淫らな行為を目の前にして、ただただ冷やかすだけ、という気分にはならなかった。

「和義も、するんだ、ね……」
「……え?」

 和義は眼をうるうるさせ、顔を真っ赤にして隆の足元を見ていた。

「和義もオナニー、するんだね」
「………」

 和義の顔はさらに赤くなったような気がした。恥ずかしさに身が縮み、動けなくなっていた。
 隆はそれを見て、とんでもない感情が浮かんだ。

 ――可愛い――

 隆は腰のタオルを取った。

「見ろよ、和義……。俺も起ってしまったよ」

 疲れていたせいだろうか、隆はあることをひらめいた。
 和義は顔を上げ、呆然と隆の股間を眺めた。亀頭は天井を指している。
 隆は和義の隣の椅子に座った。

「はら、続けようぜ」

 自分でも何をやっているのかわからなかったが、隆は和義の腰に手を伸ばし、彼の性器を握った。

「あ!」

 和義はびくっと体を震わせた。
 隆は手を上下に動かし始めた。毎晩握っている自分のものと比べると、それは明らかに細かった。

「わ、ちょ、隆!」

 和義は息を荒げた。

「ほら、俺のも……」

 隆は空いているほうの手で和義の手をつかんだ。そしてそれを、自分の股間にあてがった。
 和義は恐る恐る隆の勃起を握った。
 隆は紅潮した和義の顔を見ながら、勃起をこすりつけた。相変わらず和義ははあはあと荒い息をしている。

「た、たかしぃ……」

 和義は気持ちよさに比例して、隆の性器も刺激し始めた。

「あぁ、だめだって……」

 和義の濡れた髪の毛から水滴が滴り落ちている。湿った肌が擦れる音が浴場内にこだました。

「き、気持ち、いい……」

 隆の体がぴくぴくと痙攣した。
 隆は和義の顔を盗み見た。和義は固く眼を閉じて、押し寄せる快感と恥じらいに負けじと顔を上げている。半開きの口からはかすかに吐息が漏れていることがわかる。隆はそれを見てさらに興奮が増すのを感じた。

「和義、イきそう?」
「………」

 和義は隆のものを握った手を早めるだけだった。

「俺、もうすぐイっちゃいそう……。和義の手でイっちゃいそう……」

 隆は和義の性器をさらに強く握った。

「あ、あぁ!」

 和義はついにあえぎ声をもらした。隆は和義の横顔を見つめた。上下する、紅潮した頬。幼い胸板。そして自分のものよりも小さな性器。すべてがいやらしく、愛おしかった。

「あ、イく!」
「だめ!」

 隆と和義が同時に叫んだ。隆はしっかりと、和義の性器から白い液体が飛び出すのを見た。それは隆の手に、浴場の床に散乱した。
 間もなく隆も放出した。和義に握られた性器は、数回に分けて精液を吐き出した。

「ん……」

 和義は泣きそうな顔をしてうつむいていた。
 隆はシャワーで和義の華奢な体についた精液を洗い流してやった。
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テーマ:ショタ小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/09/29(月) 15:12:54|
  2. 短編
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バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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