ショタ小説 -少年の戸惑い-

少年の恋に戸惑う心を綴ったフィクションです。登場人物は全て仮想の人物であり、実在する人物などとは一切関係していません。

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一夜限り

「暑っ……」
 明信は、駅舎を出た瞬間降り注いだ、焼けつくような日光につぶやいた。
 緑あふれる山々が折り重なる中の、田舎の駅。一両だけのディーゼルカーが清流を渡る音が遠くに聞こえた。
 雲ひとつない。
 太陽の強さはどこにいても同じだが、しかし気温は心なしか都会よりも低い気がした。
 明信自販機で冷たいコーヒーを買った。

 田畑が延々と続く中、土を固めただけの道がアップダウンを繰り返す。昭信は時折Tシャツの袖で汗をぬぐいながら、一軒の家を目指した。

「いらっしゃい。あらまぁ大きくなったねぇ」
「正月以来だなあ。高校の二年だっけ?」
「高一だよ」
 農家の玄関先。明信は叔父叔母に満面の笑顔で歓迎された。
 明信は夏休みを利用して、この夫婦の家に泊まりに来ている。子供がいない彼らは、明信をわが子のように可愛がってくれる。
 明信は客間に通された。泊まるときはいつもこの部屋で寝起きするので、買っては分かっている。とりあえず荷物を得屋の隅に置き、畳に寝転がった。
「ふう……」
 蝉の鳴き声が、抑揚をつけてコーラスしていた。

 昼食の後、明信は近くの岩場に行った。いつもこの田舎へ来たときは、川遊びをしている場所だ。
 水着を持って岩場に行くと、すでに数人の地元の子ども達が川遊びをしていた。
「明兄ぃ!」
 子ども達のうちの一人が叫んだ。
「新平、久しぶりだな」
 どうやら子ども達のリーダー格である少年は、明信の叔父宅の近所に住んでいる。毎回来る時に遊び相手になっていたのだった。

「どうだ、これから岩場に行ったらどうだ」
 昼食を終え、お茶を飲んでいる時だった。
「新平たちは毎日のようにあそこで遊んでいる。久々に遊んでやったらどうだ」
 そうだね、と言って、明信は部屋へ水着を取りに行ったのだった。

 明信と子ども達は、一緒に川遊びをすることになった。新平以外はなじみのない子ども達だったが、すぐ打ち解けた。
 岩場の奥まったところには、切り立った崖がある。地元では有名な飛び込みスポットだった。明信と子ども達は、飽きることなく何度も清流の水面を叩いた。

 日向で休憩をしているとき、明信は一人だけ水に入っていない子がいるのに気がついた。皆が遊んでいる間も、川岸の小さな岩に腰掛けて子ども達を眺めている。歳は新平と同じくらいの、純白のワンピースを着た少女だった。例に漏れず、彼女も真っ黒に焼けている。ショートカットのまっすぐな髪の毛が、方まで伸びている。確かに明信が久しく新平と再会したときも、子ども達の中に女の子が混じっていたように記憶していた。
 明信はさすがに川の水に寒さを覚え、日に体をさらしているときに、彼女に声をかけてみた。
「君は、泳がないの?」
「……私は泳げない」
 外見よりもさらに幼く、か細い声だった。
「新平たちと、同じ小学校だよね?」
 彼女は川を見つめたまま、小さく頷いた。はにかんでいるよにも見えた。
「名前は?」
「……ユウ」
「俺は明信。新平の近所の家に遊びに来てるんだ」
 ユウはまた頷いた。今度は微笑したように見えたが、やはり明信の顔は見なかった。綺麗な顎のラインが、優雅に揺れるだけだった。

「あのユウって子、いつも一緒に遊んでるのか?」
 その後、明信は新平に聞いてみた。
「うん。でもあいつ、あんまり喋らないんだ」
 新平に言わせると、彼女の両親は数年前にこの村に引っ越してきて、一人っ子のユウは新平たちの小学校に転入してきたらしい。村の女の子たちとはあまり連れ合わず、何となく新平たちの輪に入ってきたそうだ。
 明信は再び、飽きもせず川床を覗き込んでいる不思議な少女に目をやった。

 その日の晩、明信の叔母は腕を振るって歓迎のご馳走を振舞った。叔父は三人だけでは寂しいだろうからと、新平やその仲間たちも宴に誘った。普段、叔父夫婦二人だけでひっそり暮らしている家は、にぎやかになった。
 夕食後、明信と子ども達は庭に出て花火をした。明信が持ち込んだ何本もの花火は、華やかに庭を閃光で照らした。

 ユウはこの時も新平たちについて宴に参加していた。
 庭に出たときも、縁側に座ってただはしゃぐ子ども達を見守っているだけだった。
「あれ、やらないの?」
 明信はユウが傍観しているのを見て、言った。
 ユウは恥ずかしそうに首を振った。
「線香花火の一本でもやっていきなよ」
 明信はユウの手を引っ張って、手に花火を持たせた。彼女はためらいがちにそれをろうそくの火にあてた。小さな火の玉が、ぱちぱちと火花を飛ばした。
「やっぱり夏はこれでしょ」
 明信が言うと、ユウはまたはにかんで頷いた。

 次の日。
 明信は相変わらず新平たちと川遊びを楽しんだ。夏の日差しも弱まることなく、じりじりと焼き付けた。しかし、時折岩場を通り抜ける風は、季節を疑うほど涼しかった。
 この日も、ユウは川原から遊ぶ少年たちを眺めていた。彼女は寡黙だったが、明信が挨拶をすると恥ずかしそうに小さな声で答えるのだった。

 子ども達は昼になると、食事のために一旦それぞれの家へ散った。
 明信は体を拭いて遅れて叔父の家に帰ろうとしたら、ユウがまだ残っていることに気づいた。
「君の家はどこ?」
 少女は明信の叔父の家と同じ方向を指差した。
「俺と同じ方だね。一緒に帰ろうか」
 ユウはうつむきながら頷いた。
 明信は田舎道を歩きながら、ユウにいろいろなことを聞いた。ユウは消え入りそうな声で明信の質問に答えるのだった。

 その日の晩。
 明信は布団が敷かれて客間で床につこうとした。雨戸を閉めようとすると、庭に誰かがいるのに気づいた。
 それは、薄い色の浴衣を着たユウだった。明信は驚いた。
「ユウ? こんなところで何してるの?」
 ユウは黙って明信のそばによってきた。
「こんな遅くに出歩いたら家族が心配するんじゃないか」
「……お父さんとお母さんは、今夜町に行って帰ってこない」
 このときばかりは、ユウは明信をまっすぐに見詰めていた。
「でもどうしてここに……」
 内心明信はどぎまぎしていた。夜に女の子が訪ねてくるのは初めてだった。
「……お茶でも、飲んでいく?」
 ユウは嬉しそうに頷いた。
 明信は客間にユウを招きいれ、雨戸を閉めた。振り向くと、ユウは布団の上に座っていた。明信は困惑しながら、何か飲み物を取りに行こうとした。すると、ユウが口を開いた。
「……好きに、なっちゃった」
「えっ?」
 明信は度肝を抜かれた。
 ユウは明信に近づき、強く抱きしめた。
「ちょっ……!」
 明信は頭が真っ白になった。何がおきているのか分らなかった。
「……していい?」
「な、なにを?」
 ユウは明信を見上げた。目にかかった前髪に、明信は心を乱された。
 ユウは何も言わず、そのまま明信を仰向けに布団に寝かせた。そして、着ているジャージのズボンを下ろしたのだった。
「ゆ、ユウ!」
 明信は急な展開に混乱した。
「いいでしょ?」
 ユウは透き通るような声で言った。
「やらせて……」
「………」
 明信はわけが分らなかった。しかし、ユウの潤んだ目を見ると頷くより他はなかった。
 ユウは、むき出された明信のトランクスをも脱がせた。すると、明信のペニスがあらわになった。先ほどユウに抱きつかれて、勃起していたのだった。
 ユウはそれを、小さな口でほお張った。
「っ! 何を……」
 明信が声をあげても、ユウはかまわず顔を動かした。明信のペニスが、ユウの唇によってこすられる。唾液で湿ったそれが見え隠れする。
 明信は初めて体験するフェラチオに、戸惑いながらも快感を覚えた。
 明信の心臓は早鐘のごとく鼓動した。目の前に繰り広げられる行為に、頭が真っ白になる。
 ユウは細やかに下も使い、明信のペニスを弄ぶ。
「何で、そんなことを、あっ!」
 明信は襲いくる快感に体を振るわせた。
 ユウは一旦明信の股間から顔を離した。そして、明信の上にまたがった。
「……ごめん。でも、好きで、我慢できない……」
 ユウは浴衣の帯を解いた。そして、浴衣の前を開け放った。ユウの胸元があらわになった。ふくらみは全くない。そして、股間に目をやったとき、
「え?」
 思わず明信は叫び声に近い声をあげた。ユウの股間には、ペニスがあった。全く無毛の、小さなそれはユウの性別を明示していた。
「おとこ……?」
 ユウがこっくりと頷いた。
「ぼく、男の子だよ」
 相変わらず、少女のように高い声だった。
「男の子しか好きになれない男の子だよ」
 明信は開いた口がふさがらなかった。
「でもね、男の子同士でも、えっちできるんだよ」
 ユウは少し腰を浮かせた。そして、明信のペニスの先をアナルにあてがった。
「ちょ、まって……」
 明信の言葉にもかかわらず、ユウは腰を落とした。明信のペニスに、きつく熱いものがかぶさる感覚が走る。初めて味わう、誰かの体温。
「んっ」
 ユウは少し顔をゆがめ、明信の肩をつかんだ。
「ぼくたち、つながったよ」
 明信はもはや思考回路が停止し、ユウのなすがままになっていた。
 ユウは腰を上下に動かし始めた。それに合わせて、目の前にあるユウの男性器もはねる。それは快感を示していた。
 部屋の中にシュッシュッという摩擦音が響く。明信は朦朧とした頭でユウの顔を見詰めた。頬を紅潮させ、目に涙を浮かべている。サラサラした髪の毛が動きに合わせて踊っていた。いつの間にかユウの浴衣は落ち、腕に引っかかった状態で肩がむき出しになっていた。少女のように、華奢な体だった。
「で、でる……」
 明信が押し殺した声で言った。
「なかに、出していいよ……」
 明信はユウのアナルの強い締め付けに腰を震わせた。そして、ユウの体内に精子を放った。
「ぼ、くも……」
 やがて、ユウは一切ペニスに手を触れず射精に至った。勢い余った精液は、ユウの顔や明信の胸を容赦なく汚した。
 ユウは射精した状態のまま、明信の胸元に倒れこんだ。そして、明信の唇を奪った。不思議と、明信はまったく抵抗を感じなかった。

 翌朝。
 明信は駅で叔父夫婦や新平たちに見送られているところだった。
「叔父さん、叔母さん、お世話になりました」
「いいえぇ。また遊びにおいで」
 叔母は満面の笑みで答えた。
 新平はまた川で遊ぼうぜ、と言った。
 明信はユウの姿を探した。いつものように、新平の仲間たちのそばに何気なく立っている。相変わらず無口に、誰とも口をきかず、明信を見つめていた。
 明信はしばらくユウを見つめ返した。恐らく、ユウはこれからもこの村で、女の子として生活していくのだろう。大人になるまで……。
 ディーゼルカーのエンジン音が駅に近づいてきた。





遅くなってすみません
リクエストをいただいてた作品です。
大部分は学校で書きましたwww

今年もよろしくお願いします。
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  1. 2009/01/11(日) 00:39:54|
  2. 短編
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

イズコーさん

始めまして!九条 アリカと申します

イズコーさんの小説読ませていただいて感動しましたッ!!

こんな凄い小説をかかれるなんて最高です!(▽`*)
  1. 2009/01/11(日) 05:48:36 |
  2. URL |
  3. ありか #-
  4. [ 編集]

ありかさん

はじめまして★
コメントありがとうございます。
感動していただけるとはwww
うれしいです♪

今後もよろしくお願いしますm(__)m
  1. 2009/01/12(月) 01:42:37 |
  2. URL |
  3. イズコー #BHenOeZ.
  4. [ 編集]

いえいえッ!!

こちらこそ(^▽^)
次回作楽しみにしてます♪
 
  1. 2009/01/12(月) 18:47:50 |
  2. URL |
  3. ありか #-
  4. [ 編集]


http://yl0501.blog92.fc2.com/


 初カキコです。面白いですね。この小説。定期的に読みにきます。よろしければ、リンクお願いします。
  1. 2009/02/02(月) 19:06:19 |
  2. URL |
  3. 中裕 #UfmwQqOQ
  4. [ 編集]

仲裕さん

はじめまして♪
コメントありがとうございますm(__)m
おほめの言葉嬉しいです☆
これからもどうぞよろしく^^

リンクもちろんOKです!
  1. 2009/02/02(月) 22:45:32 |
  2. URL |
  3. イズコー #BHenOeZ.
  4. [ 編集]

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バイの某大文学部生です。少年愛の美学、ショタの文学、美少年と少年美、「艶」の定義についてなど日々考察中。

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